genchannelgengen【毎日GENGEN】雑談を中心に

DTM、ギター、音楽の話題を中心に初心者向けに情報発信をしています!

iZotope RX7 elementsに付いているDe-clickについて軽く解説

さてさて、今無料配布で話題のノイズ除去プラグインiZotope RX7 elementsですが、無料配布でゲットしてからなんと更にお値打ち価格でスタンダードやアドバンスドへの移行が可能だったり、上位バンドルに乗り換えが出来るというお得なフェアをやってます。

 

2020年8月6日まで(もしくは規定数配布終了まで)という事なので、手に入れられた方も多いかと思いますが、パット見て、どれが何に使うの?って感じだと思いますので、ざっと、簡単に一つ一つ今日から解説していこうと思います。

 

動画はこちら

youtu.be

 

その前にRX7elementsにどんなプラグインが入っているのかおさらいしますと

 

RX7 De-click

f:id:genchannelgengen:20200805142906p:plain


RX7 De-clip

f:id:genchannelgengen:20200731210758p:plain

RX7 De-hum

 

f:id:genchannelgengen:20200731210819p:plain

RX7 Voice De-noise

 

f:id:genchannelgengen:20200731210836p:plain

っと4つのプラグインが入っています。

 

今回はそのうち一番最初のDe-clickについて紹介したいと思います。

 

まず、De-clickは何が出来るか?というと、非常に短いノイズ、ブツ!とかック!!とかいわゆる破裂音みたいな電子的なぶつ切れた音みたいなノイズに特化して消してくれるプラグインです。

 

例えば、PC画面を録画している時に、PC側のなにかの処理でブツって音が入ってしまったとか、そういう場合があると思います。

 

その場合はDAW上で普通に音量を下げたりそこだけカットするという波形操作をしたりしますが、うまくやらないと不自然な編集痕が残ってしまいます。

 

なぜかというと、本来音が存在していた空間の音量なり音自体なりを強制的にカット或いは減衰させるので、いきなり空間がなくなると言うか、ぶつ切れまで行きませんが、それが例え一瞬だろうと人の耳って意外に良く聴いていて、すごく不自然さが出てしまう訳です。

 

ところが、このDe-clickを使うと、嫌な部分は消すけど、そうでないところは適度に残してくれるみたいな処理を自動が行ってくれるわけです。

 

また、波形編集だと一々破裂音がある箇所を探し出して編集が必要になりますが、De-clickは設定さえしておけば、かけ撮りでも録音した波形でも、自動的に処理して自然に消してくれます。

 

イメージは波形編集で下手くそにやると、昔の捏造された心霊写真みたく割りかし分かりやすく不自然になるけど、De-click使うと、今の最新技術で山口くんが消えたみたく、違和感無く消し去る事が出来る訳です。

 

個人的なイメージだとぼかしと消去のブレンドがいい感じなのかなと思います。

 

まあ、要は破裂系の短いノイズを割と自然に自動で取り除いてくれると思えばいいです。

 

さてさて、それでは実際のモノを見て、何がどういう感じなのか見ていきましょう!

 

まずは、短いノイズのある波形を用意してみて下さい。

 

っと言っても、多分、ナニソレ?って感じだと思いますので、動画で説明している概要欄に波形のリンクを貼っておきますので、ナニソレ?って方は、動画の概要欄から波形をご入手下さい。

 

まずは、波形をそのままどんな音なのか聞いてみて下さい。

 

次にDe-clickを波形と同じトラックかマスタートラックに挿入してもう一度聞いてみて下さい。

 

どうでしょう?

 

変わったのが分かったでしょうか?(変わったというか消えたのが)

 

この辺りは文章だけだと伝わりにくいので、動画の方も合わせてご覧になるか、この記事を読みつつ、一緒にDAW上でDe-clickを操作して確かめてみて下さい。

 

さてさて、De-clickを立ち上げるとデフォルトで以下の設定になっていると思います。

 

f:id:genchannelgengen:20200805142906p:plain

普通にデフォルトでも変化があったと思いますので、基本的にはそんなに操作しないで、短いノイズに対して挿し込めば、オートで割りかしバッサバッサとノイズを取り除いてくれると思っていればいいです。

 

ただ、こういうパラメータがあるとそれがそれぞれ何になるの?って知りたいのが人情というところだと思いますので、その辺を踏まえて軽く説明していこうと思います。

 

まず、パラメータのいじり方ですが、流れとしては

 

①algorithm(アルゴリズムと書いてあるます)の選択→必要に応じてFrequencyをいじる

 →ノイズを取る基本となる戦略みたいなモノを選ぶことが出来ます

②Sensitivityで感度を調整する

 →右に振れば感度が高くなり、ノイズ意外の部分にまで取り除く範囲が広がっていき、

  左に振れば、よりノイズに対して厳しく取り除きにくくしてくれます。

③Click Wideningでノイズの長さに応じて調整します

 →クリックノイズがどのくらいの長さかをここで教えてあげることで、

  それ以上の長さに対しては除去がかからないようになってくれます。

  逆に、複数のノイズだったり、不規則なノイズの場合はこの値を大きくしたりします。

 

とまあ、概ねこの3つのパラメータを調整することで、より意図したノイズ除去が行えるわけでが、大体の場合はとりあえずデフォルトでかけてみて、なんか、ちょっと違うかもって思ったら、algorithmを変えてみて、一番自分が望んだ結果に近い、それっぽいなって感じになったら、次の②と③を右にしたり左にしたりして、どうなるかな?ってやってくのがお手軽な使い方だと思います。

 

大体はまあ、デフォルトでいい感じにしてくれるのがiZotope製品のいいところではあると思うので、パラメータはマニアックに更に細かく念入りにやりたいんじゃい!って人向けだと初心者DTMerさんたちは割り切ってこのパラメータはあまり考えないってのも手だと思います。

 

まあ、algorithmだけ変えてみるかな的なそれぐらいでも大分使いこなしてる感があると思います。(やっている本人からする主観的に見てって事ね)

 

まあ、そもそもこんなノイズが乗る波形は扱ったことないよって人は、もし、今後こういうノイズの波形に出くわしたら、転ばぬ先の杖として持っていればいいやって位で頭のどこか片隅に記憶しておくと、後で、いいことがあるかも知れないって感じでしょうか。

 

動画では実際にこんなノイズが取れるよってのをやってますのでぜひ、そちらの方も御覧ください!

 

今日はそんな所です!!