Corei7-990Xオーバークロック冒険譚 Part2
さてさてマザーボードとCPUの交換は無事終わり、交換前と同じ様に使える状況にはなりました。
ようやくオーバークロックに入って行こうと思います。
まずはVcore(CPUの電圧)をそんなに上げないで行こうと思ってオート時のデフォルトの電圧を見ると、驚きの1.1V台。
おお、Corei7-990Xはかなり低電圧で動けるみたいですね、確かに起動してみたCPU温度も30度前後で低いと29度とか27度とか20度後半台でしたもんね。
ちなみに空冷です。
それともケースとマザーの全体的なホコリ掃除をしたからでしょうかとか思っちゃいますが、色々と調べてみるとどうやら990X自体低電圧っぽいですね。
元々低電圧で低温で動作出来るとなるとかなりのオーバークロック耐性がありそうだなと思いつつまずはVcore1.2Vでどこまで行けるかを詰めてみました。
クロック数と倍率と両方上げるパラメータがあり、それに合わせてVcoreとQPI(マザー側電圧)とVram(メモリ電圧)の値を決めていく感じですね。
注意点はオーバークロックしている時に電圧をオートにすると一気に電圧が上がりきってしまって、マザーやCPUがお釈迦になってしまう可能性が高いので、特にVcoreとQPIはオートにはしないで上限を決め打ちにした方がいいです。
まずは、
Vcore 1.2
QPI 1.23
Vram 1.5
メモリ電圧1.5V(定格)にして、QPIもそんなに上げないでどこまでクロック数と倍率を上げられるかやってみました。
結果は、
倍率 25
クロック数 160
動作周波数 4000MHz(4GHz)
で起動してある程度普通に動かすことが出来ました。
ところが、2時間くらい動かしてると時々落ちたりするので、ブルースクリーンの原因やドライバ関係やソフトを入れ直したり色々とやってみたんですけど、結局は電圧が足りないのかなという結論に至り、以下に変えました。
Vcore 1.21
QPI 1.29
Vram 1.6
と、ここまで上げたら、かなり安定してくれて、動画の書き出しで2時間位回しても全然落ちなくなりました。
そこで欲を出して、この電圧でクロック数または倍率を上げてみようといくつか試してみたのですが、この電圧だと、これ以上のクロックアップは起動しませんでした。
なので、これ以上のクロックアップを図る場合は再度電圧を調整してもうちょっと上げてやる必要があるようです。
さて、動画が安定したところで、VSTiがどこまで立ち上がるかやってみました。
試したのはSampleTank4の12GBのピアノとBIASFX2。
それぞれCorei7-920の時は
サンプリングレート256
SampleTank4の12GBのピアノが1台起動可能
サンプリングレート64
BIASFX2が2つまで起動可能
が限界でしたが、990Xでクロックアップしたら
サンプリングレート256
SampleTank4の12GBのピアノが2台起動可能
サンプリングレート64
BIASFX2が7台まで起動可能(クロックアップ前の定格では3台まで)
となりました。
なので、CPUを交換してかなりのベースアップが図れたと思います。
そう考えるとSampleTank4のピアノはかなりCPUパワーを喰うんだなと思い、だからこそ軽めでも動作出来るようにSampleが半分のピアノが用意されていたのだなと納得しました。
とりあえずは10年前のPCをちょい延命って形で強化させた感じでしたが、今度は出来たら最新CPUで新しいPC組みたいですね。
まあ、今や超強力なハイパワーデスクトップPCでの作曲とかって段々と古くなって、ノートPCとかiPadやスマホでDTMしていく方がトレンドではありますから、かなり逆境してはいるんですけど、何というか、男のロマン的な、メタルマックス2で言うところの、サウルス砲みたいなもんですかね。
とは言え、今回の交換とオーバークロックはある程度いい感じに出来たので、しばらくはこの環境で使い対していきたいと思います。
動画はこちら
確認に使ったVST